うつと子豚と時々うどん

うつ10年の私の日常。

勝ち負けと電話。

昨日も歩いた。目印がわからなくって、コース通りには歩けなかった。

時間は約50分。前日に比べると、ぐっと短いのでなんだか物足りない。

http://www.city.sapporo.jp/toyohira/health_center/health_care/walkingmap/documents/h.pdf

 

あとはすることがないので、時間を持て余す。

空き時間を埋めるように、いくつかの本を散発的に読む。

 

歩きながら、自分のこれまでのことを振り返る。

というよりも、思い出す。

人生の勝ち負けという言葉があるけれど、去年まではたぶん勝ち組にいたんだと思う。

その時はたいして気にしていなかったけど。

好きな仕事をして、食べたいものを食べて、行きたいところへ自由に行けた。

お金ももちろんついてきた。

けど、いつも理由がわからない不安感を抱えていた。

一歩間違えれば、この生活は終わる。

 

今は180度違う世界にいる。これまでの生活が終わった。

通勤している人、営業用の車に乗っている人、工事現場で働く人、コンビニでレジを打つ人。

働くという行為をしている人が羨ましい。同時に情けない。

いわゆるこれが負けている状態なのだと考えている。

 

這い上がれば良い。頭ではわかっている。

これ以上、落ちていくことはないのだから。

今日一日頑張れば、明日も変わってくる。

 

勇気がない。誰かに会うことや失敗が怖い。

実際のところ、人はたいして気にしていないのだろうけど。

 

昨日、古い付き合いがある人と電話で話をした。

たわいもない会話だったが、嬉しかった。

誰かと少しはつながっていたのだから。

 

話す口調を意識した。

去年の私は間違いなく上からの目線で話をしていた。

聞いていても、聴いていない。

 

今日は実家まで歩く。

このコースが一番困難な道かもしれない。

確実に老いていく両親が物心の両面から私を助けてくれ、生かしてくれている。

 

ずっと昔は、もっと立派な大人になれると思っていた。

年老いた両親を労り、時々旅行なんかにも連れて行って。

誕生日には贈り物を持って。

両親から「ありがとう」という言葉を照れ臭く聞いている自分。

 

兄がいてくれて良かったと思う。

少なくとも子どものうち一人は親孝行をしてくれているのだから。

 

今日も歩く。実家までの道のりを一心に歩く。

存在を消すことはできないのだから。

また明日。